『和の月』は「なのつき」と読み、
茨城県産の有機米を自然極まりない技法の生酛造りで醸す、
有機に徹した純米原酒のシリーズです。
日本酒における有機とは、
3年以上無農薬・有機肥料で育てられた米を使用し、
洗米から搾り、瓶詰めにいたるまでの酒造りのすべての
工程において有機的工法の厳しい基準を
クリアしなければなりません。
ゆえに、有機のお酒は全国的にも非常に希少といえます。
『和の月』が目指すのは、商品としてだけの有機ではなく、
私たちの日々の健康をまもる有機本来の役割をもったお酒です。
茨城県初の有機米づくりからはじまった道のりは試練の連続でしたが、
決してあきらめることなく造りつづけ、
近年は醸造用乳酸や酵母も一切添加しない
古式由来の生酛造りを採り入れ、
「究極の有機のお酒」へと進化しました。
高い緩衝力を誇る月の井の銘柄の中でも最も緩衝力が高く、
お米のポテンシャルが遺憾なく発揮されたボディの強い味わいながら、
輪郭のある冴えたキレをそなえます。
生酛造りという純粋な伝統製法だからこそ実現できる真のオーガニック。
ナチュラルで体にやさしい唯一無二の味わいは、
心の奥深くまで沁みわたることでしょう。
茨城県初の有機米
『アグリ山崎』の山﨑正志氏は、
1987年に有機栽培米に取り組み、地力ある田ができるまでに3年をかけ、
それから10年後の2000年11月、茨城県で初めてJAS(日本農林規格)法に基づく
有機農産物検査認定制度で認定を受けました。
そして、2004年、酒造好適米「美山錦」を育て、有機のお酒『和の月』が生まれました。
『和の月』は、急逝した6代目蔵元・坂本和彦と現社長・坂本敬子の
「体にいいオーガニックのお酒をつくりたい」という想いから生まれました。
商品ラベルには、坂本和彦が亡くなる直前の直筆の文字を採用しています。
誕生のストーリーは書籍『さいごの約束』(文藝春秋社刊)となり、
テレビドラマ化(主演:舘ひろしさん・安田成美さん)されました。